Monthly Archives: 3月 2026

3月14日日報 未知の領域(私募債)への挑戦と、Google Deep Researchによる「社長の知識武装」

この週末は、日々の実務から少し目線を上げ、株式会社日本不動産の今後の大きな成長を見据えた「未来のファイナンス(資金調達)」についてのディープなインプットと思考に時間を割いています。

現在、次なる展開に向けた資金調達の選択肢の一つとして「私募債」の活用を模索しています。 しかし、ここでお恥ずかしい話を一つ。私自身、不動産の実務に関してはプロですが、私募債に関する法的な知識や、大前提となる金融スキームの知識がまだまだ決定的に不足しています。現段階では「うちの事業モデルでこの調達スキームがいける!」という確信や自信は全くありません。

これまでは、こうした未知の領域に踏み込む際、高額なコンサルタントを入れたり、手探りで専門書を何冊も読んだりする必要がありました。しかし今は違います。

今回、私は『Google Deep Research(高度なAIリサーチツール)』を活用し、「当社の事業ドメインに近い私募債の活用事例」「法的リスク」「メリット・デメリット」など、様々な角度から約10件のディープな調査をAIに指示しました。 数時間かけてAIが世界中の情報をクロールし、ようやくその分厚いリサーチレポートが完成したところです。

この土日は、そのレポートをひたすら読み込み、自社の状況と照らし合わせながら「いけるのか、いけないのか」の仮説を立てる作業に没頭します。

「分からないこと」をそのままにせず、最新のテクノロジーを駆使して最速で知識の穴を埋め、次の経営判断の土台を作る。月曜日からまたフルスロットルで走れるよう、週末は静かに、しかし深く頭を回していきたいと思います。

3月13日日報 生産性ゼロの「重要タスク」をAI化する。宿運営の仕組み化とリスク管理

本日は、宿泊事業の運営体制について、担当の徳永とオペレーションの改善打ち合わせを行いました。

現在課題となっているのが、清掃スタッフへの「手配漏れ」を防ぐための連絡です。「明日清掃お願いします」「今日は清掃が入っています」といったリマインド連絡は、運営において極めて重要(ミスが許されない)である反面、生産性という観点では「何も生み出さない作業」です。 ここを人手でカバーし続けるのは組織のスケールを阻害するため、「AIエージェントを活用し、自動的にチャットワーク等へリマインドが送達される仕組み」の構築に向けて動き出しました。私自身もまだ勉強中の領域ですが、最先端の技術を現場に落とし込むべくトライ&エラーを重ねています。

また、もう一つの重要な決定事項として「地政学リスク(中東情勢など)に伴うインバウンド顧客のキャンセル対応方針」を定めました。 結論から言うと、自社独自の基準は設けず、世界最大のプラットフォームである「Booking.comが定める不可抗力規定」に完全に準拠して運用することに決めました。

「可能性」の範囲で自社でリスクを判断し始めると、際限なく範囲が広がり、現場の判断コスト(収集がつかない状態)が膨れ上がります。実態とデータを持つ巨大プラットフォーマーの基準に乗っかることで、「自社で悩む範囲を意図的に狭める」という経営判断です。

業務を自動化し、判断基準を外部の強力なルールに委ねる。この「手放す仕組み」をさらに強化していきます。

3月12日日報15時退社のママさんチームで「他社の1.5倍」を叩き出すためのDX投資

本日は、社内の情報伝達のスピードを劇的に上げるため、全スタッフに対して高精度な音声入力AIツール「superwhisper」の導入と利用を決定・指示しました。

導入の最大の理由は「思考の取りこぼしを防ぎ、圧倒的な時間を生み出すため」です。 キーボードでのタイピングは、どうしても頭の回転スピードに指が追いつかず、無意識に「伝えるべき情報」を要約・削減してしまいます。しかし音声入力であれば、思考した内容を漏れなく、かつ数倍のスピードでテキスト化し、共有することが可能です。このブログの下書きも音声入力で行っていますが、スピードと分量が全く違います。

株式会社日本不動産には、「ある大前提」があります。 それは、最前線で活躍してくれているスタッフの多くが、保育園に通う小さなお子さんを持つママさんであり、基本「15時退社(時短勤務)」であるということです。

限られた時間の中で、他社と同じ、あるいはそれ以上の成果を出すためには、根本的な生産性を「他社の1.5倍」のベースに引き上げなければ勝負になりません。 だからこそ当社では、気合いや根性ではなく、AIなどの「時短・効率化ツール」に対しては一切の出し惜しみをせず、先行投資を行っています。テクノロジーの力でスタッフの「時間」を創出し、より付加価値の高い業務に集中してもらう。これが当社の組織戦略の要です。

3月6日日報 「決断しない」というリスクヘッジと、プロの思考の仕組み化

本日は、朝からきつめの風邪を引いてしまったため、経営において非常に重要な「重大ジャッジ系のタスク」をあえて全て後回しにする決断をしました。

経営者にとってスピードは命ですが、万全ではない状態で無理に判断を下すことは、深く思考が回らず「論理の飛躍」や「致命的な穴」を見落とすリスクに直結します。「今日は決断しない」と決めることも、会社を守るための重要なリスクヘッジです。

その代わり、簡易な判断で進められる業務や、未来への投資に時間を割きました。その一つが、スタッフ(椚さん)に対する「賃貸物件検索(仕入れ)の仕組み化」のOJTです。

私がトップダウンで指示を出すのではなく、スタッフ自身が「プロの投資家と同じ思考回路」で物件をスクリーニングできる状態を作るのが目的です。本日のOJTでは、以下の4つの視点を徹底的に伝えました。

1. 徹底した「確認(ファクトの裏付け)」 ネット上の「RC造」という表記や高利回りという数字を鵜呑みにせず、建物の面積や駐車場台数から矛盾点を見抜き、自ら裏付けを取る癖をつけること。

2. 「フレームワーク(前提条件)」の区別 「区分マンション」と「一棟収益」では、出口戦略や市場のフレームワークが根本的に異なります。同じ土俵で比較しないという大前提を共有しました。

3. AIには分からない「現場の一次情報」 データ上のスペックが良くても、最終的には地元の不動産会社へのヒアリングなど「現場のリアルな雰囲気や客付けのしやすさ」という一次情報を取りに行く泥臭さを仕組みに組み込みました。

4. エリア特性と「リスクの解像度」 利回りだけでなく、「1階テナントの賃料ボラティリティ」や「人口減少エリアの賃貸需要の弱さ」など、隠れたリスクを言語化して評価する視点です。

トップが万全の状態でなくても、スタッフ一人ひとりがこの「プロの基準」で動き、優良な案件を拾い上げることができる。そんな強靭で再現性のある組織を目指し、引き続き仕組み化を進めていきます。