2/27日報(53物件目)

スクラップアンドビルドは悪いことなのか。

本日は知り合いの経営者さんとお話ししていて、日本の不動産はフランスなどの建物に比べて立替のスパンが短くて長持ちしないという話をしていました。

その中で木造住宅で短いものであれば20・30年で一回の建て替えが行われる日本の不動産市場は環境にやさしくないのかという話になりました。

明確な回答というわけではないですが私のお考えを書いておきますと、

1、地震大国の日本で鉄骨造はメンテナンスコストがかかりすぎる。

  地震のためにクラックが入ってそれを募集しようとすると相当なリフォーム代がかかります。地震の少ない国より建物管理コストが高くつく傾向になるのは間違いないです。

2、海に囲まれている地域が多いため建物の劣化が早い。

  昨日に住んでいた時に思ったことですが建物が潮風によって痛むの早い印象です。この辺は一度理由としては近いですが建物の劣化速度が速いというのにつながると思います。

3、木造の場合近代的な建て方をすると、湿気の多い日本では機密性が高すぎて痛みが早い。

  お寺さんや昔ながらの住宅の軒下をイメージしていただきたいのですが、長持ちする住宅というのは床下に湿気がたまらないようになっています。現在の住宅も湿気がたまらないように観光が開いていることはありますがお寺のようにスカスカというわけではありません。当然ながら湿気が溜まったり木が腐っていたりするのは間違いないのです。

このような状況から日本の不動産は地震のない国と湿気の少ない国と比較すると非常に建物の寿命が短いはずです。

それを無理やり保持させようとするとランニングコストはどうしても高くなってしまうので一定程度のところで建て替えるという方法は環境保護の観点では良くないのかもしれませんが、経済的合理性の観点からは一定程度加味する必要がある。

これが私の意見です。