Monthly Archives: 8月 2025

8月13日 日報 私が毎日3時間AIと対話し続けて気づいた「生成AIの限界と、本当の価値」

こんにちは、日本不動産株式会社の宇野です。

ここ最近、私は業務時間の一部を使い、毎日3時間以上、生成AIとの対話に費やすという実験を続けています。経営の壁打ち、資料作成の補助、新しい企画のアイデア出しなど、あらゆる場面でAIを酷使してきました。

その結果、世間で言われる「AIは万能か?」「仕事は奪われるのか?」という問いに対して、私なりの結論が見えてきました。

先に結論から申し上げると、現時点での生成AIは**「自分で作れば100点になるアウトプットを、50点のレベルまで“最速”で生み出してくれるツール」**だと感じています。70点にも届かないかもしれません。

AIは「期待」を超えてこない

まず、最も大きな気づきは、AIは「期待値以上の回答」は出してこないということです。対話していて、「あ、それは気づかなかった!」「そんな視点があったか!」と膝を打つような、こちらの思考の枠を超える発見は、残念ながら一度もありませんでした。

同様に、完全にゼロベースから突拍子もないビジネスアイデアを生み出すような、いわゆる「0→1」の創造性も期待できません。

AIが圧倒的に得意なこと

一方で、AIが人間を凌駕する領域も明確になりました。それは**「思考の整理」と「作業の高速化」**です。

自分の中である程度の答えや方向性が見えているテーマについて、「これを分かりやすくまとめて」と指示すれば、驚くべき速さで構造化し、文章として整理してくれます。漠然とした思考が、瞬時に輪郭を持つ感覚です。

また、データ分析やリサーチなど、時間をかければ人間でもできる定型的な作業のスピードは圧巻の一言です。

経営者はAIをどう使うべきか?

では、この「50点を最速で出すツール」を、経営者はどう使いこなすべきか。 私は、AIを**「思考の時間を短縮し、より高度な判断に集中するためのブースター」**として活用すべきだと考えています。

AIが出してきた50点のたたき台。これは、私たちがゼロから資料を作ったり、考えをまとめたりするのに費やしていた膨大な時間を代替してくれます。 私たちの仕事は、その50点のたたき台を、自身の経験と知見、そして経営者としての哲学やビジョンをもって、70点、90点、そして100点に磨き上げていくことです。

AIにはできない、事業の根幹に関わる意思決定、お客様の感情を想像したサービス設計、そして最終的なアウトプットに対する全責任を負うこと。ここにこそ、人間の、そして経営者の価値が残ります。

今後、AIの能力が向上すれば、この考え方も変わるかもしれません。 しかし現状では、AIは魔法の杖ではなく、あくまで「超優秀なアシスタント」です。このアシスタントをいかに使いこなし、自分自身の思考と判断を深める時間を作り出せるか。それが、これからの経営者に問われる新たな能力なのだと確信しています。