この家を、
私はどうすれば
いいのだろう。
お手紙をご覧いただいたオーナー様、そしてご家族の皆様へ。
日本不動産株式会社の宇野と申します。
突然のお手紙、失礼いたしました。
本日は、不動産業者としてではなく、「箱根に魅せられ、同時に箱根の厳しさに直面した一人の人間」として、少しだけお話をさせてください。
家は、人が去った日から
静かに呼吸を止めます。
私たちは知っています。
久しぶりに訪れた別荘の扉を開けた瞬間、鼻をつくあの湿った匂いを。
夏草は容赦なく背丈を超え、庭木は隣地へと枝を伸ばし、雨戸の隙間からは小さな侵入者たちが入り込む。箱根の自然は美しいですが、同時に残酷です。人が住まない家を、自然は驚くべき速さで「土」に還そうとします。
「いつかまた、使うかもしれない」
そう思って払い続けてきた管理費と固定資産税。しかし、最後にここで家族揃って過ごしたのは、もう何年前でしょうか。
「管理」だけでは、
もう守りきれない。
多くのオーナー様が、管理会社に「通風」と「清掃」を依頼されています。
しかし、率直に申し上げます。
月に一度、数時間だけ窓を開けることで、本当に家は守れるのでしょうか。
家にとっての血液は「人の営み」です。
水道をひねり、電気をつけ、床を踏みしめ、窓を開け放つ。
人が生活して初めて、家は家としての機能を保ちます。
私は、箱根で多くの「管理されていたはずの廃墟」を見てきました。
それは、オーナー様の責任ではありません。
「使わない家にお金をかけ続ける」という仕組みそのものが、限界を迎えているのです。
第3の選択肢。
「貸す」ことで、家を蘇らせる。
売却して手放すか。負担に耐えながら持ち続けるか。
その二択しかないと思われていませんか?
私は、自ら箱根で古民家を買い取り、実験を始めました。
大規模なリフォームはせず、徹底的に掃除をし、傷んだ畳を表替えし、そのままの状態で「旅人」に貸し出してみました。
結果はどうだったと思いますか?
「おばあちゃんの家に来たみたいで、落ち着く」
「このレトロなガラス戸が素晴らしい」
海外からのゲストたちが、私たちが「古くて価値がない」と思っていた部分に、目を輝かせたのです。
家には再び明かりが灯り、人の出入りで風が通り、そして何より、「収益」で維持費の全てが賄えるようになりました。
最後に、本音を申し上げます。
私は、無理な営業をするつもりはありません。
なぜなら、全ての物件が「再生」できるわけではないからです。
基礎が沈下していたり、屋根が落ちていたりすれば、正直に「解体して土地として売るべきだ」と進言します。
甘い言葉で契約を取り、後から高額な工事費を請求するようなことは、私のプライドが許しません。
まずは、あなたの別荘の「事実」を知ってください。
現地に行く必要はありません。
お電話でご住所を教えていただければ、まずは机上で、プロの視点から「可能性」を診断いたします。
その家を、どうするのが一番幸せか。
一緒に考えさせていただけませんか。
まずは、お話をお聞かせください。
「手紙を見た」とお電話ください。
私が直接、対応させていただきます。
※現場作業中は出られないことがございます。
留守番電話に残していただければ、必ず折り返します。